1974.08.07 第27区
高天原 → 温泉沢の頭→ 赤牛岳→読売新道 →平の渡し
高天原には大町=葛温泉から入った。
ここには、湯俣の湯俣山荘前と三俣山荘前でテンパり、雲ノ平経由で3日目に入っている。
湯俣−三俣山荘間の伊藤新道は今は通れないようだが、橋が5つ有り、
いずれも15cm幅の足場と両腕をいっぱいに広げてやっと届く2本のロープ
からなる。
スリルがありあり。 硫黄の臭いの川沿いに上がり、最後の水場からは長い急登で
しんどかった思いがある。
朝6時発17時着の記録がある。
それでも三俣山荘前では訪問客が有り、21時過ぎまでだべっている。
高天原から温泉沢の頭までは2日に渡り登った。
1日目は偵察を兼ねて水晶岳−岩苔乗越−水晶池を回り高天原へ
2日目(8/7)はここに記載するように、赤牛を越えて黒部湖に降りている。
朝食を弁当にし、薄暗がりの中4:30出発。 温泉沢を朝食を食べつつ詰める。
昨日は道をロストしたが今日も同じくロスト。 えーい。まっすぐのぼちゃえ。
稜線に出るもガスで視界200m。 1時間15分で赤牛岳に9:00着
ガスが舞う。 一部切れるが特に西側はほとんどダメ。 少々寒い。 3〜4人がたむろする。
ここからの薬師岳カールは最高と聞いてきたのに残念。 昨日は晴れていたのに・・・・。
いよいよ読売新道のくだり。 下っても下っても下り坂が続く。 なにせ1400mある。急で長い。
キスリングのサイドポッケに外付したほうろうコップが歩くたびに木に当たってカーンコン。
まるでこの新道のテーマソング。 カンコン急長の詩か。
途中岩を越え、道が右に90度曲がるところをまっすぐ下る。
気づいて引き返すがこの5mが実に長く感じる。
樹が増えてテーマソングもカカンコンコンとピッチが変わる。
行けども行けども急降下。 沢の音が高くなっても急降下。
やっと奥黒部ヒュッテに出る。 明るい谷間の良い所。
テント干し中の男性と談笑。
14時台の渡し船に間に合うよう1時間30分前に出発。
しかしこれからが大変。 気は確かだが、足が・・・・・・。
黒部第4ダム湖を左下に見つつ、水平道をひたすら歩くが所々にはしごがある。
なんの変哲もないはしごだが・・・・・。
10段は終わると小休止、15段は中休止、30段は途中で大休止。
一度ではのぼりきれないほど膝ががくがく。
それでも7分前にようやく到着。
奥黒部ヒュッテで14時と4時を取り違えてテント干しをしていた方も危うくセーフ。
対岸の平の小屋で一泊し、黒部ダム−扇沢経由で出発地大町に戻った。
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